ペット用ホットカーペットの種類と効果
犬用と人間用のホットカーペットの違いは?
ホットカーペットにはペット用と人用がありますが違いはなんでしょうか?犬用として購入する場合はペット用がいいのか調べてみました。
ペット用の方が素材が頑丈なものがある
犬は走り回ったり噛んだり、ガリガリと掘ったりとカーペットは結構ハードにダメージを受けてしまうことがあります。ペット用のカーペットの中にはそれを意識して比較的頑丈なものが多いです。
特に、記事もですがコード周りはかじると危ないので金属製のチューブが採用されていたりと頑丈にガードされているものがあります。
頑丈といっても絶対安全という意味では無いので、やんちゃが激しい子には注意が必要です
わんちゃんの体に合った小さめのサイズが豊富
わんちゃんの体格にあった小さめサイズの製品が多い(特に小型のわんちゃん向け?ねこちゃん兼用サイズが多い)
人間サイズは比較的広い範囲をカバーする方が使い勝手が良さそうですが、大き過ぎると熱い時にわんちゃんが移動して調整できないので、犬の体に合ったサイズ(大き過ぎない)ものが理想。
ペット用ホットカーペットの種類
ペット用のホットカーペットには大きく分けて「ハードタイプ」「ソフトタイプ」の二種類あります。
ハードタイプとソフトタイプの特徴をまとめました。
ハードタイプの特徴
ハードタイプは名前の通り硬い素材でできたホットカーペット。
- 均一に温まりやすい
- 頑丈な作り
- よれないので安定感がある
本体部分の素材が頑丈なので噛み癖や掘り癖がある子にも使いやすい。
その代わり固いので、わんちゃんによっては寝心地が不評な可能性もあります。カバー付きもありますが、温度が極端に高くない(ものがおおい)ので、温度を遮らないようにカバーもそれほど厚みが無いことが多いようです。
ふんわりした寝心地が好きな子には向かないかもしれません。
ソフトタイプの特徴
ソフトタイプはふわっと生地に加熱線などが入っているタイプのカーペット。
- 柔らかい素材なので乗り心地がいい
ハードタイプが苦手な子には、柔らかいタイプのソフトタイプがいいかもしれません。寝心地も良さそう。
また、外出先に持ち歩きたい場合、ソフトタイプのものは携帯しやすい(コンパクトになる)タイプもあるのでいざと言う時に便利です。
設置場所がハウスの中だったりキャリーの中だったりする場合も、ハードタイプは形が決まっていてすっぽり入らないと使えないのに対し、ソフトタイプはある程度は対応できます。
ただ、ソフトタイプはハードタイプに比べて「本体がよれやすい」「壊されやすい」などデメリットもあります。
掘り癖がある子の場合、ぐしゃっとよれてしまう可能性があり、ちょっと危ない。
わんちゃんがやんちゃな子の場合は頑丈さで劣るソフトタイプはちょっと心配かなと思うので、ハードタイプの方がおすすめです。
ホットカーペット選択のポイント
どんなところをチェックしたりいいのか、機能などを見ながらまとめてみました。
- 汚れが落ちやすい(防水加工)
- 頑丈(噛みつき防止)
- 熱過ぎない温度
- 自動温度調整機能
- 丁度いいサイズ
- タイマー機能
- お手入れのしやすさ
- 携帯性
犬用の安全機能が充実しているものがおすすめ
電気なのでコード等のかじり防止や、うっかりカバーを壊してやけどやけがをしないように比較的頑丈なカバーが付いたものがおすすめ
温度は高過ぎない方が安全
つい暖かいものをと思ってしまいますが、余り温度が高いものを使用すると「低温やけど」の危険性が上がるので高過ぎない(40度以下)がおすすめかなと思います。
良く「触っても暖かくない」という口コミがありますが、実際に弱いものもあると思いますが設定温度(低温やけどのリスクが低い)が「30度前半から40度位」なので、人の体温と大差なく、余り感じない可能性もあります。
自動温度調整機能など(温度の上昇を察知して自動で電源が切れる)ものは、温度が上がり過ぎての低温やけど対策に効果的かなと思います。
大き過ぎないサイズのものを探そう
「大は小を兼ねる」と大きなものを買ってしまうと、わんちゃんが熱い際に移動するのが大変なので、体に合った丁度良いサイズのカーペットを探してください。
わんちゃんの普段の寝方を参考に、丸まって寝ている子であれば丸まったサイズで丁度いいと思います
タイマー機能があるとうっかりの長時間使用が無くて安心
タイマー機能があれば、長時間つけっぱなしにしてしまう心配が無いので、低温やけど対策にも有効です。
家電なので、つけっぱなしということ自体が危ないと思うので、あったらいいなと思う機能です。
ただ必須かというと、別途普通のタイマーを設置するなど工夫次第で対応は可能なので、本体自体の頑丈さや使用感などを優先でもいいのかなと思います。
外出の際にタイマーを利用したい場合はあった方がいいけど、個人的に外出の際はホットカーペットのつけっぱなし利用は危ないのでおすすめしないです
汚れにくさ、お手入れのしやすさ
防水加工や撥水加工がある物だと、メンテナンスがしやすいのでおすすめです。
電化製品なので水にある程度耐性がある方が安心感もあります。
外出先で使うなら携帯性も考慮
キャリーなどに入れて移動中に使用したい場合は携帯性も考慮する必要があります。
バッテリータイプの場合は、持続時間もチェックしておこう!
ホットカーペットで注意するポイント
- 火災や事故への注意
- 低温やけどへの注意
- 脱水症状への対策
- 電気代の確認
- 長期間使用していないものを使う時の確認
火災や事故への注意
ホットカーペット自体は赤外線などでほんのりあったかいだけで火を出していませんが、火災の危険が無いわけではありません。
わんちゃんがコードを噛んでしまう
元気が有り余っているわんちゃんがうっかりコードを噛んでしまうと危険です。
最近のホットカーペットはコードもカミカミ防止対策として強化処理がしてあったりしますが、絶対安全ではありません。噛まないように日頃から注意してあげる必要があります。
余り頻繁にコードをかんでしまう場合はホットカーペットの使用自体、再検討が必要かもしれません・・・
わんちゃんがカーペットを動かす(ひっくり返したり折ったり)
わんちゃん自体が遊んで動かしている場合もですが、故意にではなく、動いた拍子にめくれて折れてしまう場合もあります。そのまま上に乗ってしまうと、カーペットの中の熱線が損傷して火災の原因に。
ホットカーペットが折れた状態で使用するのはとても危険なので注意しましょう。
折れた状態では熱線が折り重なってしまい温度も指定温度以上になってしまう可能性もあるよ。火事にならなくても低温やけどの危険もあるので特に注意してね!
外出する際はホットカーペットではなくエアコンなど安全性の高いものを利用する
飼い主が外出する際などはカーペットのつけっぱなしは色々な要因から危険が多いです。
ホットカーペットよりはエアコンなどの方が安全性は高いと思うので、外出の際の寒さ対策はホットカーペット以外のものをおすすめします。
低温やけどへの対策
低温やけどの原因は体温に近い温度のものが長時間直接あたる、もしくは肌に影響を受ける範囲に置いておくことで発生するやけどだそうです。
なのでホットカーペットの温度設定なども確認して、温度が高めのものであれば特に注意が必要です。
温度調整が可能であれば長時間利用は「中」以下が比較的安心
製品にもよるので確認が必要ですが「強」は40度以上の場合が多そう。
わんちゃんの低温やけどのリスクがある温度は多少前後ありますが、大体44度以上といわれていました(複数サイト情報)
個体差もあると思いますが、40度以下の温度であれば低温やけどのリスクはある程度は下がるのかなと思います。
それでも余り長時間つけっぱなしは心配なので、定期的に様子は確認してあげてね
設置する範囲はわんちゃんがホットカーペットから離れられるように配慮
余り広範囲にするとわんちゃんが暑いと感じた時に逃げられません。ホットカーペット以外の場所に移動できるように程よい広さで設置してください。
高齢や療養中のわんちゃんは身動きが取れないことがあるので要注意
高齢や病気などで身動きが取れないわんちゃんの場合、暑いからといって自分で移動して逃げることができません。
体が弱っているからこそあったかくしてあげたいのですが、温度を上げ過ぎるとかえって負担になることもあります。
人と違って「ちょっと暑いんだけど」と言ってくれ無いで、よく様子を見て飼い主さんが判断するしかありません。
もしやけどしてしまった場合に気付き辛い
人間であれば皮膚の表面がすぐに見えるので比較的発見しやすいのですが、わんちゃんは皮膚の表面が毛で覆われているので気付き辛いです。
軽い症状だと行動にも表れないこともあるそうです。
ホットカーペットを利用する際は接触している部分の皮膚の状態を気にしてあげると安心です。
軽傷の場合はちょっと気づくの難しそう・・・
痛がった素振りとか変化があったら早めに確認してあげてね!
場合によっては脱水症状の危険性もある
長時間ホットカーペットを利用することで脱水の可能性もゼロではありません。
更に暖房器具を併用している場合は、部屋自体が乾燥している可能性があるので、水分補給には注意しましょう。
わんちゃんは意外と水を飲むのが下手?
個体差もありますが、わんちゃんは比較的水飲みが下手な子が多いそうです。
「近くに水飲みを置いているから大丈夫」と油断せずに減り具合や飲んでいる時の様子もたまにチェックすると安心です。
うちの子たちも二匹とも水飲みが下手で、良くこぼしています。
僕は毎回水飲み皿と給水ボトルの両方で飲んでるワン!(何故か)
電気代も確認して効率よく使おう
ホットカーペットは電気で温まるタイプなので、電気代の確認も重要です。
電気代の使用量によっては節約方法を試してみたり、別の暖房器具を使用した方が良かったりするので使用状況を把握しておくといいと思います。
わんちゃんの為にも!飼い主さんの為にも!しっかり把握しておこう!
消費電力について
一般的な暖房機器(エアコン・ファンヒーターなど)に比べると安価といわれています。ただ、暖房できる範囲が限定的なので効率の面で考えると割高とも言えそうです。
製品や温度設定によっても消費電力が違ってきますので、使用する際はよく確認するようにしましょう。
電気代の節約方法
- 使用十分な最小サイズを選ぶ
- 使用時間を把握、調整する
- 設定温度を料金も併せて調整する
- 断熱効果のあるカーペットなどと併用する
大き過ぎない最適なサイズを選ぼう
使用する大きさはわんちゃんが体を休めるのにちょうどいいサイズ、ということで大き過ぎないものを選ぶとよさそう。うちの子みたいに、基本的に丸まって寝てる子であれば、体の長さ分の必要はないかなと思います。
寒い時は丸まってホットカーペットに、暑くなったら広いところで普通のカーペットの上に伸びてゴロンとできると低温やけどのリスクも減ります。
普段から伸びて寝ている子であれば体の長さ分あってもいいかもしれません。いつもの寝方に合わせてチョイスしてね
できるだけ時間を決めると節電に
安全性という面では一応一日中付けていても大丈夫な製品が多いようです。
ただ、わんちゃんの健康状態などにもよりますが、時間を決めて使用するようにすると安全の面でも、電気代の面でも良いと思います。
効率もですが、低温やけどや、脱水などの問題もありますし、一日中ずっと寝ているわけでは無いと思うので、必要な時に必要な時間使うように意識すると節電になるかと思います。
〇年ぶりに使用する時は状態確認しよう
長く使用していなかったホットカーペットは保管方法や環境、年数によっては一度点検が必要な場合もあります。
家電は基本的に劣化していくものなので、保管の状態が悪かったりすると故障の危険性が上がります。
実査に使用してみてすぐに変な臭いや、急激な温度上昇、もしくは全く暖かくならないなど、異常があった場合はすぐに使用を中止して点検してもらった方が安心です。
使い始めはすぐにわんちゃんに使ってもらうのではなく、異常が無いか確認してからにしましょう。
万が一故障していて、想定外に温度が上がってしまったりするとやけどの可能性もあります。必ず確認してから使ってね!
おすすめのホットカーペット
ハードタイプのおすすめカーペット
小さなわんちゃん向け。コードも噛みつき防止加工で安心感高め
温度設定は裏表2タイプ
高め | 38度 |
低め | 28度 |
コードは噛みつき防止加工してあるので安心。
取り外し可能なかわいいカバーは洗濯可能、本体も汚れはさっと拭きとれるタイプなので衛生的に使用可能。
温度が一定になる用に温度調整機能として「自動オンオフ機能」が付いています。
裏表で結構温度差があるので、通年通して使う人に良さそうかなと思いました。
温度はほんのりあったかい感じという口コミが多いです。
カバーのファスナー部分が気になって噛んでしまう子もいるようなので、いたずら盛りなわんちゃんは注意!
噛み対策、防水加工がされて安心度高めの日本製ハードタイプカーペット
温度設定は裏表2タイプ
高め | 38度 |
低め | 33度 |
こちらは表面はソフト素材ということでちょっと柔らかそうです。
ヒーター表面はしっかりした防水加工なので、おしっこや食べこぼししやすい子も安心して使用できそう。掃除も簡単にふき取れるようです。
コードも噛み癖対策がありますが、それでもやっちゃう子もいると思います。そんな時はコードのみの販売もしているのでお財布にも優しい!
低温やけど対策の「過昇温度防止機能」があり、温度が上がり過ぎるとスイッチが切れて、温度が下がり過ぎるとまた自動でスイッチが入る仕様です。
ちょっとお値段は高めかなと思いましたが、しっかりした作りの日本製、破損しやすいコードの交換もできるということで長く使用できそうな良い製品かなと思いました。
こちらは丸形や、更に頑丈な「枠付き」タイプも販売していました
セミハードタイプの丸形ホットカーペット
温度設定は裏表2タイプ
高め | 39度 |
低め | 32度 |
ペット関連大手のペティオのペット用ホットカーペットです。コードの噛みつき防止加工や、防水加工、自動温度コントロールなどの安全性能はクリアしているので、安心して使用できそうです。
丸形なので角があるのが苦手(角を噛んでしまう、ぶつけてしまうのが心配)なわんちゃんにおすすめです。
セミハードタイプなので、完全なハードタイプよりも表面に少し弾力(やわらかさ)があるようです。
使い勝手については、スイッチは無く、コンセントを指すだけという超シンプル設計。
個人的に抜き忘れ防止の通電ランプはあった方が安全で良いなと思いますが、人によっては暗い部屋でランプが気になるかもしれないので購入の際にはご自分の使用環境と合わせて検討してください。
ソフトタイプのおすすめカーペット
モバイルバッテリーで持ち歩けるタイプのペット用ホットカーペット
温度設定は3段階
高温モード | 40度 |
中温モード | 35度 |
低温モード | 30度 |
こちらはサイズ的に小型のわんちゃん用のホットカーペットです。
モバイルバッテリーで使用できるのでキャリーなどでお出かけする時に外出先でとても便利そうです!使用していない時は丸めてしまえるのでコンパクトに持ち歩きができるのも良いですね。
丸洗いが可能なので、汚してしまっても大丈夫です。
こちらの製品は温度設定も3タイプ中の高温設定でも40度なので高過ぎないのも良いかなと思います。
使う温度設定でバッテリーの持続時間が違うので注意です
まとめ
ペット用のホットカーペットは使用するわんちゃんに安全なように噛みつき防止加工や低温やけど防止の温度調整機能など色々と機能が充実しているものがありました。
ただそれぞれ絶対大丈夫なものではないので、安全性が高いからと油断して使用すると思わぬ事故になる可能性もなります。
噛みつき防止加工があっても、噛み癖の強い子やあごの強い子には効果が期待できないこともあります。
必ずご自分のわんちゃんにはどの程度の効果があるのか、強度や温度は大丈夫なのか、よく観察しながら使用するようにしてください。