散歩中の引っ張り癖が強過ぎて大変だった
好奇心旺盛で、元気いっぱいなうちの子は、お散歩へ行くと全力でぐいぐいと引っ張る子でした。
なかなか改善せず、犬の訓練所に通った方がいいのかなとか、話を聞きに行ったりもしましたが、なんとかある程度引っ張り癖を改善することができました。
参考までに我が家でやってみたことをご紹介しようと思います。
管理人はトレーナー等の専門資格は持っていません。あくまで我が家で実践した内容や、ネットで収集した情報を掲載しています。当サイトでは掲載内容によるトラブルに関して責任を負いません。
必ずご自分でわんちゃんや周囲の状況、商品説明書等をご確認し、安全を確認して行ってください。
なんで犬は引っ張って歩くの?引っ張り癖の原因は?
犬がぐいぐい引っ張る原因は?
方法をかんげる前に、まずどうして犬が飼い主の指示を聞かずにぐいぐい引っ張ってしまうのか情報を探してみました。可能性として以下のような理由があるようです。
- 興奮している
- 自分に主導権があると思ってる
- 苦手な音や環境におびえている
- どこまで離れていいかがわかっていない
1.外に出たことで一気にテンションが上がって興奮状態
普段リードでつながれていたり、室内で飼われているわんちゃんたちにとって、お散歩は違う景色を見て歩ける楽しい時間。体を動かすことも好きで、飼い主さんと一緒で、風も気持ちいい!と、ワクワクが止まらなくなっている状態かもしれません。
興奮状態だとなかなか指示も聞いてもらえないと思うので、まずは落ち着いてもらえるように足を止めて、わんちゃんにも「おすわり」⇒「マテ」とかで、落ち着いてもらうといいかもしれません。
2.自分がリーダー!ツイテコイな状態かも?
本当は飼い主さんに主導権があるのですが、わんちゃんが「自分の方が上!」と勘違いしている可能性があります。
まずは引っ張られるままにならないように「行先は飼い主さんが決める」とわかってもらえるよう、引っ張っていこうとしたら、犬が行きたい方向とはあえて別の方向に進むなど、主導権が飼い主にあることをわかってもらうようにするといいようです。
いきなり向きを変えると力加減など難しいですし危ないので、私は一旦立ち止まって(犬があれ?と思って引っ張る力が緩んでから)から向きを変えるといいと思います。
3.大きな車が怖い!サイレンが怖い!何かが怖い?!
うちの子の場合ですが、大きな車やサイレンの音がとても苦手で、音が近づいてくると落ち着かなくなります。以前よりは慣れてきたのかマシになったと思うのですが、なかなか慣れてくれません。
その子によって苦手なものも違うと思います。
色々なものを見て段々慣れてきてもらうように、焦らず、わんちゃんの様子を見て、何が苦手かを飼い主さんが気づけると、おびえて引っ張る前に回避する、おやつなどで気を引く、安心させる等対応ができると思います。
4.リードが張るまで引っ張るものだと思ってる?
引っ張り癖がある子だとなかなか難しいですが、常にピーンと貼っている状態で散歩してしまっているせいで、間違いだと理解できていないのかも?リードは少し緩んだ状態が正しい。ということを教えてあげましょう。
外に出ると速攻引っ張ってしまうわんちゃんの場合は、おうちの中で短い距離でもいいので、わんちゃんがリードを引っ張らず、少しだけ緩んだ状態で歩けるように練習してみるといいかもしれません。
他にも原因となることはあるみたい
これは一例です。環境やわんちゃんの性格などによって引っ張る理由はいろいろあると思います。
まずはわんちゃんの様子を見て、対策を考えると解決の糸口が見えるかもしれません。
犬の引っ張り癖と散歩の危険性
犬の引っ張り癖による体への負担
常に引っ張っている状態は、首輪であれば首回りなど、ハーネスの場合も胸などに負担がかかっています。
苦しいのだからやめて欲しいのですが、引っ張り癖のある子はそれでも引っ張るのをやめてくれません。
つい引っ張られるからと、飼い主さんが力任せに引っ張り返すのは怪我の原因となることもあり、とても危険なのでやめましょう。
引っ張るのではなくて、立ち止まる(引っ張らせない)できたらわんちゃんにおすわりして落ち着いてもらう。引っ張る理由はどうあれ、とにかく落ち着かせることを第一に、大変ですが、安全第一でトレーニングしましょう。
犬の引っ張り癖による散歩の危険性とは
犬が引っ張った状態は、犬が落ち着いていない状態です。飼い主さんの言うことを聞いてくれない状態だと、とても危いです。
飼い主さんにも負担が大きい
力の強い子だと、ずっと引っ張られている状態なので、当然飼い主さんの体への負担も大きくなります。
更に、飼い主さん自身も犬に気を取られて周囲への注意が散漫になったりと色々な危険があります。
犬の引っ張り癖を改善するためにやってみたトレーニング
- 引っ張ったら諦めずとにかく停止
- 散歩中はハーネスのままで、トレーニング(室内)は首輪で練習
- イージーハーネスというトレーニング用の首輪を試した
1.引っ張られたら根気強く立ち止まる
とにかく「君のいうことはきかないよ?」を行動で示す。
これも受け売り情報ですが、犬はもちろん人間の言葉を理解はできません。
飼い主さんの言葉に対して「こういう行動をすると褒められる」「これは飼い主さんが相手してくれなくなるからやめよう」みたいな感じで、言葉自体では無くて、言葉に紐づけた行動で認識しているそうです。
なので「引っ張る」⇒「飼い主さんが進まない」⇒「お散歩が止まる」という行動で、これは楽しくないこと、良くないことだと犬に分かってもらうことが大切なのかなと思います。
ただ、すぐにわかって直ってくれるわけでは無いと思うので、飼い主さん的にも根気のいることだと思いますが、焦らずにトレーニングするといいと思います。
2.慣れるまでは室内でゆっくり引っ張らずに歩く練習
実際のお散歩中のトレーニングや、対応も必要ですが、外ではなくともできるトレーニングもあります。
我が家ではお散歩はハーネスを使っていました。
後述しますがハーネスは余りトレーニング向きではないという情報があったので、首輪でトレーニングを行うことにしました。
正直首輪だけではすっぽ抜けが怖くて(それでなくとも引っ張る子なので)しっかり戸締りして、廊下や室内で首輪を使って歩く練習をしました。
最大のメリットは室内なので周囲のことは気にせず(歩く場所は片付けてからやりましょう)わんちゃんの行動に集中して練習できます。
散歩中は立ち止まったりする場合も、人の迷惑にならないように周囲にも気を遣う必要があるので大変です。
引っ張ったら止まる練習を、周囲を気にせずに犬がやってくれるまで気長にできるので、トレーニングする側も気持ちがちょっと楽です。
ちゃんとできたらおやつをあげたり、思いっきりほめてあげたりすると、トレーニングを嫌がらなくなるのでおすすめです。
3.犬の引っ張り癖のある子にも効果的なハーネスもあった!
ハーネスは引っ張り癖のある子には余り良くないかもと書きましたが、引っ張り癖防止効果のあるハーネスもありました。
こちらは体の前にナスカン(リードとの接続部分)があるタイプで、リードを引くとわんちゃんの体がこちらを向いてくれる仕様になっているようです。
普段使うハーネスとはちょっと使い方が違うと思うので、気になる方は商品説明をよく読んで検討してみてください。
お散歩初期は首輪の方がトレーニングに向いてる?
お散歩初期は室内での首輪トレーニングがおすすめ
首輪はちょんちょんと軽い力で引いても反応が伝わりやすく、わんちゃんの意識を向けやすいのがメリット。
お散歩初期や、自宅内での練習には首輪の方が向いているようです。
私のように最初からハーネスを使用すると、飼い主さんの意思が通して伝わりにくい可能性もあるので、個人的に首輪でのトレーニングをおすすめします。
ハーネスはリードの接続位置も背中にあり、もともと犬に対して負担が少なくなるように作られているので、ちょっとトレーニング向きではないようです。
ただ実際のお散歩になると、私はハーネスの方が抜けなそうで安心なので、ハーネスでお散歩しています。
お散歩の際も首輪だけの子もいますし、ずっと使うか、どこかのタイミングで切り替えるか等は、わんちゃんの様子を見て判断するといいと思います。
最初からハーネスにすると引っ張り癖がついてしまう可能性も?!
先程も書きましたが私にとって盲点だったのがこれです。
最初からハーネスにすると「引っ張っても苦しくない」とグイグイ引っ張る癖がついてしまう可能性があるそうです。言われてみて「なるほど・・・」と思いました。
うちの子はたぶんこれも原因の一つだったかなと思っています。
二代目だったこともあり、最初からハーネスを使ってお散歩練習を始めてしまったせいか、ぐんぐん引っ張る子になってしまいました・・・元気なのはいいのですが・・・
でもハーネスを使ったからって、必ず引っ張り癖が付くわけじゃないよ!引っ張らない子であればずっとハーネスでも問題なし!
もしわんちゃんが「引っ張りやすいかも?」と思ったら、癖がつく前に別の方法を試してみるといいかもね
たくさん引っ張る子だと首や胸に負担になる場合もあるので検討が必要
そうはいっても、余りにもグイグイ引っ張る子には首に強い力が掛かるので犬の体にも良くないかもしれません。トレーニング用の首輪やハーネスを使うことを検討するのもいいと思います。
- お散歩中は無理せずハーネスを使用して、トレーニングは室内で行う
- 慣れるまでは短い距離(家の近く)でだけで行う
- トレーニング用の首輪やハーネスを使用する
- トレーナーさんにお願いする
トレーニングの仕方についても飼い主さんごと、わんちゃんごとに向き不向きがあると思うので、余りやり方にこだわり過ぎず、その子にあった首輪やハーネス、トレーニング方法を検討しましょう。
うまくいかない場合や、なかなかトレーニングの時間が取れない時はトレーナーさんに相談するのも良いと思います。
トレーニング用の首輪その1「ジェントルリーダー」
我が家では一時期引っ張り癖がひどかったので、トレーニングとして使用していましたのがこのジェントルリーダーというカラー(首輪)です。
「ジェントルリーダー」は、リードの接続位置も胸の方にあるので、飼い主さんからの指示が伝わりやすく、軽い力で引いても、頭が飼い主さんの方に向くので、引っ張り癖改善のトレーニングに良いようです。
一見「口輪」に似ていますが、口輪とは違います。ちゃんと口は開きます。あくまで口元(マズル)部分に飼い主さんからの指示が伝わりやすくするもの、だそうです。
うちの子はこれで暫く特訓しましたが、付けている状態でもおやつもあげられました。
最初はちょっと邪魔そうだったけど、どうしても進まないとかまでの拒否反応は無かったので、慣れてからはお散歩でも使用していました。
引っ張りにくいのか、これを付けている時は基本的に引っ張らないので良かったです。
数か月は使っていたと思いますが、だんだん外そうとする(鼻のところに手を伸ばしたりする)しぐさが増えてきたのと、引っ張らなくなってきたしそろそろ大丈夫かなと、通常のハーネスで散歩するスタイルに戻しました。
幸いうちの子は通常のハーネスに戻しても、以前程引っ張らなくなりました(完全に引っ張らないわけでは無いですが)
使い方がちょっと難しい。説明書等をしっかり確認しよう
サイズや取り付け方など、普通の首輪やハーネスより難しいところはあるので、しっかり説明書等を確認して使用しましょう。動画とかも結構あるみたいです。
最初は飼い主さんも慣れないと思うので、慣れるまではできたら室内で練習するのをお勧めします。
安全のためにも、使い方や注意事項は商品説明をよく確認してね!
ジェントルリーダーを使ってみて気になる点
個人的には使ってよかったと思っています。
結構独特?な首輪なのでわんちゃんや飼い主さんとの相性もあるので、必ずしもおすすめ!とは言えないところもあります。
- 取り付け方や使い方がちょっとコツがいる
- 周囲の反応が余り良くない
- 犬種(体格)によっては合わない場合がある
取り付け方や使い方にコツがいる
取り付け方や、使い方が悪いと効果も出にくいですし、場合によっては怪我などにつながる可能性もあります。説明書等(動画なんかでも紹介されていた)で、しっかり注意点を確認するのが大切かなと思います。
周囲の理解が得ずらい場合も・・・
見た目が「口輪」に似ているため「その子、噛むの?」とか周囲の反応が微妙だったのがちょっと残念。
海外では普通に使われていると書いてあったのですが、日本では認知度があまり高くないようです。実際私も説明を読むまでは口輪だと思っていました。
通販サイト等では結構レビューもあるようなので、一部では認知されていると思うのですが、犬を飼っていない方とかはもちろん知らないと思うので「口輪を付けるなんてかわいそう・・・」みたいな反応が来る可能性もあります。
ちょっと悲しいです。もうちょっと理解が広まると嬉しいです。
犬種(体格)によっては向いていない場合がある
- 足の短いタイプのわんちゃんは歩くときに紐が邪魔になるかも
- マズルの短い子は取り付けができないかも
足の短い子や、短頭種など一部のわんちゃんは特に抜けやすさの問題もあるようなので、検討する際は特徴をよく確認して選んでくださいね。
慣れてくれる子もいますし、わんちゃんによってはどうしてもマズルに紐があることが落ち着かなかったり、紐が動くのが気になってしまう子など、ジェントルリーダーが合わない子もいます。
わんちゃんによっては鼻に物がある違和感がどうしても合わない子もいるので、無理はしないようにしてね
トレーニング向け首輪その2「チョークタイプ」の首輪
こちらは私は使用していないので、調べた内容をご紹介。引っ張ると首が締まるタイプのトレーニング用の首輪で「フルチョーク」や「ハーフチョーク」という種類があります。
フルチョーク(チェーン)タイプは鎖の首輪で、良く警察犬とか、訓練所でみる、がっつりトレーニング用の首輪。
犬が引っ張り続けたりすると、首が締まりすぎて危険なこともあるので、基本的に専門的な人に指導してもらって使うものなのかなという認識です。
「ハーフチョーク」は鎖部分と普通の首輪部分がるタイプで「フルチョーク」と違い、ある一定のところまでしか首は締まらない分、少しは使いやすいといわれています。
個人的にはどちらも専門家の指導を受けた方が安心かなと思っています。
トレーニング用の首輪やハーネスは、特に使用方法や注意事項をしっかり確認しよう
どのトレーニングアイテムにも言えることですが、使い方によっては怪我や事故などの危険もあるので、使用する場合はご自分で使い方の説明をしっかり確認して使用しましょう。
私が買った時にはDVDも入っていた(ジェントルリーダー)のでそちらも確認しました。モデルが大型犬だったり、日本語じゃなかったりはしましたが、参考にはなったかなと思います。
お店や購入時期によってDVDはついていない可能性があります。気になる方はお店に確認してください(最近はついていない方が多いかも)
不安がある場合は、専門家やメーカー等に確認して安全にトレーニングしてください。
わんちゃんがお散歩嫌いにならないように楽しく練習しよう!
練習は大切ですが、怒ってばかりだとお散歩が嫌いになってしまう子もいるかもしれません。
ちょっとでもうまくいったらすごく褒めてあげたり、ご褒美におやつを上げたり、わんちゃんのテンションにも気をつけてトレーニングするといいと思います。
トレーニングで注意したいこと
- お散歩が嫌いにならないように注意
- 分かりやすい支持を心がける
うまくいかなくても焦らず、犬が散歩を嫌いにならないように配慮
なんどやっても引っ張ったり、座ってくれなかったりするかもしれませんが、焦らず根気強くやりましょう。
大きな声で怒ったり、犬を怖がらせるようなやり方だと、お散歩、もしくはそれにかかわるリードやハーネスなどが嫌いになってしまうかもしれません。
意外とこちらが怒っても、特に幼いとなんで怒っているのかわんちゃんが理解できていない可能性もあります。
怒るよりまず「間違っている」というこちらの意思が伝わっているかを意識してトレーニングした方がいいと思います。
僕もまだまだ修行中だけどね・・・
場合によっては低い声で静かに注意する(怒る)ことも必要だと思いますが、大きな声で怒鳴ると帰って興奮させてしまったりするのでやめた方がいいと思います。
わんちゃんに分かりやすいようにできたら短くはっきりと
声で何か指示を与える場合は、人によって言い方が違うと覚えにくいようなので、なるべく統一するように気を付けるといいみたい。
言語については犬は日本語の発音より、英単語の発音の方が聞き取りやすいそうです。ただ、ここは使う側も慣れる必要がある部分なので、飼い主さんがやりやすい方でよいみたいです。
家族で住んでいる場合は家族みんなで同じ単語(言語)を使うように心がけると効果的かもしれません。
なかなか覚えてくれない時は、ジェスチャーも入れてみるとわんちゃんにも伝わりやすいと思います。
「マテ」という時に指を一本立ててみるとか、何かわかりやすいジェスチャーを交えたりとアプローチを変えてみるのもいいと思います。
まとめ
引っ張り癖対策として、私が使ってみたジェントルリーダー等をご紹介してみました。効果についてはわんちゃんや飼い主さんによって色々だと思いますが、一つの参考になれば幸いです。
この他にももっといい方法もあると思います。私もまだまだ勉強中です。
いろんな本や情報も参考に、その子に合ったトレーニング方法を探してみてください。
なかなかうまくいかない時は、もう一度やり方を見直してみるとか、場合によっては方法を変えてみるとか、わんちゃんによっても向き不向きがあると思うので、焦らず悲観せず試してみましょう!
困ったら一人で悩まずに、周囲の人や専門家の人に相談してみるのもいいと思います。