犬に夏服を着せるメリットは何ですか？
わんちゃんに夏服を着せるメリットはなんだろう？という疑問については以下の点がメリットとして挙げられるかと思います。
- UVカット付きの服で紫外線からの保護
- 冷感素材で少しでも熱を逃がして涼しく
- 輻射熱による影響の軽減
炎天下の紫外線からの保護
毛皮を着ているとはいっても毛皮にUVカット機能はありません。温暖化の影響で日差しの強さは数年前とは段違いなことを考えると、紫外線からのダメージも大きくなっていると思います。
うちの子は黒柴で、体毛が黒いので特に日差しの影響を受けるので、服を着ることでちょっとは楽になっているんじゃないかなと感じます。
UVカット素材であれば紫外線からわんちゃんの体を保護することも期待できます。
冷感素材で少しでも体の熱を下げる
接触冷感でも、毛皮を着ているので基本的に直に肌に触るわけではないです。
ですが家の中でも暑い日に冷たい場所でべたーっと寝っ転がっていたりするのをみると、やっぱり冷たいところが気持ちいいからだと思います。
ということは、冷感素材の服のように冷たいものを着ていれば多少は涼しいのだと思います。
犬は人間よりも体温を下げるのが苦手な生き物。汗腺が少なく、全身が毛でおおわれているので体温調節がしにくいのだそうです。
わんちゃんに聞けないので実際にどこまで効果があるかはわかりませんが、うちの子は実際に着せると気持ちよさそうにしているので多少なり効果はあるのかなと思っています。
輻射熱による影響を少しでも軽減する
熱中症予防の指標の一つとして挙げられている「輻射熱」による影響を少しでも軽減するという目的があります。
単純に日の光を遮るだけではなくて、お腹にあたる熱を少しでも軽減するため、冷感素材の夏服は多少の効果はあるのではということです。
輻射熱（ふくしゃねつ）について
暑さ指数(WBGT)をご存じですか？
暑さ指数（WBGT（湿球黒球温度）：Wet Bulb Globe Temperature）は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度（℃）で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数（WBGT）は人体と外気との熱のやりとり（熱収支）に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の３つを取り入れた指標です。
出典：環境省熱中症予防情報サイトより引用
天気予報で言っている「気温」に「湿度」「日射・輻射（ふくしゃ）」を含めた3つを総合して出した熱中症を予防するためにアメリカで提案された指数です。
今回特にわんちゃんに問題になるのはこの３つの中の「日射・輻射」です。
日射（輻射）熱はわかりにくい
輻射熱（ふくしゃねつ）とは、日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。
出典：環境省熱中症予防情報サイトより一部加工して引用
何となくイメージしやすいのはアスファルトからの輻射熱です。暑い日に地面を触ってみると予想以上に熱くてびっくりすることがあります。
また、アスファルト以外でも建物の壁など色々なところに日差しが当たることで熱を持ってしまっているものがあり、その間を歩くことで「気温」よりも体感温度はもっと熱い中をお散歩していることになるわけです。
人よりも地面に近い犬はより輻射熱の影響を受けている
私たちも十分熱いのですが、地面から近いわんちゃんは、輻射熱による影響が大きいのでより暑さを感じることになります。
これは私たちが実感しにくいことなので「風が気持ちいなぁ」なんて気持ちよく散歩していたら、わんちゃんはゼイゼイしているなんてことにもなるので、注意が必要です。
犬の夏服を購入するときに重視すべきポイントは？
購入前に確認しておいた方が失敗しにくいよ。ということをちょっとメモ程度に。
サイズに関しては購入前によく確認しよう！
正直お店の寸法通りに買ったはずなのに合わないー、という口コミもたまに見かけます。犬種によっても体型違いますし、口コミも読むとより失敗しにくいと思います。
うちの子は腰回りはキュッとしてるけど胸板が結構あるので、ピッタリサイズだとぱっつんになることが・・・。
あと中型犬や大型犬用の服の販売が小型のワンちゃんよりだいぶ少ない印象です。実際うちでも必要な時しか着せてませんが（レインコートや夏のお散歩の冷感服）ちょっとサイズに関しては参考レビューが少ないかもしれません・・・
お洋服が初めてならまずはお手頃価格からがおすすめ
今までも普通に来ている子であれば全く問題ないのですが、ワンちゃんによっては洋服など体に巻いたりつけたりするのがストレスな子もいます。
小型のワンちゃんであれば100均とかでもお洋服売っているので、まずはお試ししてから購入した方が失敗がないと思います。大体のサイズ感もつかめて一石二鳥です。
ただ、中型以上はなかなか安いお洋服ないんですよね・・・。ペットショップとかの服って高いのが多いし。いきなり高いのを買って着たくないー、てなったら残念なのでまずはお手頃価格を探してみましょう。
こちらのお店の冷感素材のお洋服は結構お手頃価格です（大型犬用まであります）
夏に着せるべき素材やデザインはありますか？
素材に関しては接触冷感素材のものにするか、濡らしたら冷たいタイプにするか、もしくはUVカットを優先するか、という感じでしょうか？
UVカットに関しては冷感素材とセットになっていることが多いので、濡らすタイプか濡らさないタイプか、で決めてもいいかもしれません。
あとはメッシュ素材のものだと通気性が良く、生地が柔らかいのでわんちゃんも着やすいかもしれません。
メッシュ素材や冷却機能を持つ夏服は効果がありますか？
冷却機能に関しては・・・犬に聞けないので正直どのくらい冷たく感じているのかは不明です。
ただ冷感素材のベッドなんかに喜んで乗っているのを見ると、多少はやっぱり冷たく感じているんじゃないかなと思います。
ちなみにメッシュ素材に関しては「通気性がいい」「動きやすい」というのがメリットなので、メッシュ素材自体には冷感の効果はないようです。
「冷感素材のメッシュ生地」となっていれば冷感の機能はあるので、あとはわんちゃんの感じ方次第・・・
UVカット機能は必要なのでしょうか？
ここ数年で日差しが更に強く紫外線のダメージも大きくなっていると予測されます。
犬にとっても強すぎる日差し、紫外線はダメージになるのでUVカット機能はあった方がいいと思います。
犬に夏服を着せる際に注意すべきことはありますか？
犬が服を嫌がっている場合は無理させない
夏服によるメリットはありますが、必須のものではありません。
もともと服を嫌がる子や、なんか今日は着たくないモードの子に無理やり着せるとストレスとなり、返って体に良くないこともあるので無理はさせないようにしましょう。
服を着ないと散歩に行けないわけではないので、わんちゃんの様子を見ながら着れる時は着て、いやな時は無理せず、その子の好みや体調に合わせて使いましょう。
濡らして冷やすタイプの夏服でもびしょびしょのまま着せるのはダメ！
少しでも涼しくしてあげたい！と思って服をびしょびしょにしてしまいそうですが、これはNGです。
服はきっちり絞ってあげないと蒸れたりして逆効果に・・・基本的にはしっかり絞って使用しましょう！
水がしたたって毛が濡れてしまうような状態で長くいるのは皮膚にも良くないので気を付けましょう。
我が家で使っている夏服はサラッとした手触りで柔らかい素材のこちら
うちの子に購入したのはこちらの商品です。
着せやすさと柔らか素材で締め付け感少なそうなタンクトップ型をチョイス！
初の冷感ウエアだったのでとにかくストレスを少なく、夏服が嫌いにならないように着やすく動きやすそうな服をチョイスしました。
FULL COOL（フルクール） タンクトップ型で着せやすい。軽く振るとヒンヤリする冷感素材
濡れた状態で振ると冷たく感じる素材を使っているそうです。UVカット率も98%と高いので、ある程度は日差し対策になるかなと思いました。
サラッとした素材なので、蒸れる感じもあまりなさそうです。
丸洗い可能なので、お散歩後はバシャバシャ洗って乾かせばすぐに乾くのもいいですね。
濡らし方は？乾いてしまったら？
着せる前に水道水でジャバジャバ濡らして、しっかり絞ります。
しっかり絞ると結構すぐに乾いちゃいますが、びしょびしょのままで蒸れると皮膚に良くないので、しっかり絞ります。
途中で乾いてしまったらスプレーとかでさっと濡らしてあげるとびしょびしょになりにくいようです。
以前ホームセンターで買った格安の犬用夏服を今着用してもらった
おまけでこちらも掲載。
以前まだ小さい時に近所のホームセンター（ホーマック）で売ってたものを一時的に購入してきてもらってました。こちらは確か千円位でした（前に買ったものなので値段は変わっているかも）
着せる時にどことどこをくっつけるか分からなくなってちょっと困ります。ボタンの留めるところを間違えた途中経過が前掛けみたいになってしまう・・・（笑）
安いからお試しで買ったんですが、小さかった時は良かったはずなんですが、成長して今着せるとちょっとぱっつんに・・・大きくなったんだね！
小さい時もあまり頻繁には着せていかない感じでした。ボタンで軽く止めているだけのタイプなので、日差しが強い日におうちの庭先とかに出る時に着せてあげていました。
今はすっかりムキムキぱっつんですね・・・（笑）
素材自体は人が触るとちょっとひんやりはするので、本犬は気に入ってはいるみたい。着れなそうであればボタン外して下に敷いてあげようかなと考え中。
夏用UV効果ありのおしゃれかわいいワンちゃん服のおすすめ
小型犬限定のオシャレ夏服
小型のワンちゃん向けです。
中型犬以上は余り服を着せない子が多いからか、小型のワンちゃん限定服もたくさんありますね。かわいいデザインのものが多いので、いくつかチョイスしてみました。
うちの柴は13kg越えなので確実に無理なので買うことはないのですが・・・
Tambedy 小型犬用。とってもお手頃価格でかわいいワンちゃん服
柴犬も名前書いてあるけど、恐らく豆柴とか、メスの体の小さい子なら着れるよということかなと思われます。
中型犬、大型犬でも使える冷感タイプの夏服
MANDARINE BROTHERS 絞って振るタイプのヒンヤリ夏服 MBF COOLING TANK
小型犬～大型犬まで幅広くサイズが選べる犬用冷感夏服。
腕周りに生地が無いので、動きやすそう。がっつりおおわれるのが嫌な子や初めての夏服の子にも着せやすいかも？
デザインは「バスケビブス風」ということでスポーティにかっこよく着こなしたいわんちゃんにおすすめ！
ぷぅくる 着せやすくてかわいいデザインがいっぱい！冷感クールベスト
こちらも小型犬～大型犬までサイズ豊富です。
着せやすさにこだわった作りで、服を着るのが初めてな子のチャレンジにもいいかも。
デザインは和柄から夏らしい明るいアロハ柄などかわいいデザインがたくさん！
PET PARADISE（ペットパラダイス） 接触冷感スヌーピー柄のかわいいタンクトップ
こちらも小型犬～大型犬までサイズ豊富です。
スヌーピー柄で夏にぴったりなセーラーっぽい柄のかわいい接触冷感の夏服です。
伸縮性もあるので動きやすそうなのも◎
iDog（アイドッグ） 着心地にこだわったUV・冷却加工の通気性の良いおしゃれな犬用夏服
掲載しているのは大き目サイズですが、こちらもサイズ展開はS～XLと幅広です。
着せやすい形で、伸縮性や通気性にこだわったわんちゃんが動きやすく着心地が良いように設計されたこだわりの犬用夏服です。
色は淡い感じの4色展開。デザインもロゴがかわいくてオシャレです。
大型犬用のオシャレな冷感夏服
RADICA（ラディカ） タンクトップタイプで動きやすそうな大型犬用夏服
こちらの商品は大型犬用です。
お店には小型犬～中型犬の服もありますが、中型犬はちょっと少なめかな？と思いました（我が家は中型サイズ）
小型犬や大型犬サイズが欲しい方にはデザイン豊富でかわいいものが多いのでお勧めです。
濡らさずに使いたい人はこちらのタイプもおすすめ
蒸れる心配がなく安心して使える、濡らさなくても涼しさを感じられる接触冷感タイプとして販売している夏服もあります。
首元のロゴマークに消臭効果がある糸が使われているそうです。洗っても効果は持続するそうなので、夏場どうしても臭いが気になる子であればうれしいですね。
難点はちょっとお値段がお高めというところですね。
購入の際はサイズごとにページが違うようなので、ご自分のワンちゃんのサイズに合ったものを選んでくださいねー。
下記の商品はMサイズ（中型犬用）です。
普段からお洋服が好きなわんちゃんにはこんなかわいい浴衣服も
おうち時間でも抜け毛対策なんかで普段から服を着ているわんちゃんには、夏だからこそのこんなかわいい服はいかがですか？
犬の夏服と合わせて他の冷却グッズも使って暑さ対策を！
犬の暑さ対策として色々な方法があります。
- 飲み水を持ち歩く
- 暑い時間はなるべく避ける
- 帰ってきたら体を冷やしてあげる
暑さ対策の夏服以外のグッズをいくつかご紹介。
首に巻くだけのお手軽なクールバンド
首に巻くだけなので簡単装着できます。普段とあまり変わらないのでわんちゃんのすんなりつけてくれやすい？！
ただ保冷材を使うクールバンドは、噛み癖のある子にはあまりお勧めしません。
保冷材は「エチレングリコール」という犬に危険な成分が入っている場合があります。とても危険なので保冷剤を使用する場合は「エチレングリコール」が入っていないものを選ぶようにしましょう。
エチレングリコール不使用の保冷材を使用しているものもありますので、気になる方はこちらをおすすめします。
エチレングリコール不使用の保冷剤は単体でも購入できる？
こちらは一応保冷剤と保冷剤パックのセット売りで購入可能です。
こちらのお店では保冷剤単体でも販売していましたが、基本的にはクールネック等を購入した方向けの商品となっているようですので、お店の注意事項をしっかり読んでからご購入ください。
自作保冷剤（もどき）もあり？！
別記事で書きましたが、我が家で使っている自作のクールネックで使っている保冷剤（もどき）は氷と水しか使わないので薬品的な危険性はないです。
水漏れする可能性はありますが・・・漏れても水なので！
保冷剤不使用の冷感バンダナもおすすめ！
こちらは保冷材を使わず、冷感素材のバンダナを巻くだけの商品です。
- 保冷剤を食べる心配が無い
- 軽い
ピンポイントで首周りだけですし、軽いので夏服が嫌いな子でもつけられるかも？冷却効果については範囲も狭いですしそこまで大きくはないかもしれませんが、手軽でリスクも少なそうなのでおすすめです。
休憩する時には氷のうでクールダウン
氷のうだとある程度持ち歩けるので「ちょっとこかげで休憩」のときなんかに、暑そうだったら氷のうで冷やしてあげるのもいいと思います。
氷なのでとても冷たいので、急にくっつけずにわんちゃんを驚かさないようにやりましょう。
うちでは頭の上が熱くなっているので、チョンと乗っけてあげると気持ちよさそうでした。
まとめ
UVカットの素材のものであれば強い日差しを直に浴びるよりも涼しくお散歩できると思います。
慣れないうちはわんちゃんの様子をよく観察して、無理をさせずに気持ち良さそうだったら洗い替え用と、おしゃれ用に色違いなんかもいいと思います！
わんちゃんによっては洋服が嫌いな子もいるので、その場合は無理して着せるのはやめましょう。夏服はメリットもありますがそれ以上に無理やり着せるとストレスになりわんちゃんに良くないと思います。
着るのが嫌で、そのままでも元気であればクールウエアは必須なものではないと私は思っています。
ただ年々熱くなっているので「犬は暑さなんかなんともない！へっちゃらだ！」と安易に考えず、なるべく日陰を選んで歩かせたり、散歩する時間を少しでも日差しの弱い時間帯にするなど、その子に合った熱中症対策をしてくださいね。
ちょっとでも夏の暑い日のお散歩でも快適になるといいですね。
